リーダーシップ・レジリエンスの構築-1 エグゼクティブサマリー

サイトへ公開: 2023年10月30日 (月)
CCL発行の記事より、リーダーシップ・レジリエンス構築の研究について紹介していきます。

By: Katya Fernandez, Ph.D., Cathleen Clerkin, Ph.D., and Marian N. Ruderman, Ph.D.

Center for Creative Leadership(以下、CCL)は、リーダーシップに関する理解と実践、発展を促進するために1970年に設立された、米国に拠点を置く非営利組織です。CCLはリーダーシップ開発に必要なサポートをさまざまな業界に提供しており、リーダーシップ研究の世界的なパイオニアとして知られています。このシリーズでは、CCLの研究活動を通じて得られたインサイトから、不確実さや複雑さを増している中でリーダーがレジリエンスを構築すべき重要性と、レジリエンスを構築するうえで有用な「COREフレームワーク」のコンテンツを翻訳してご紹介します。

エグゼクティブサマリー

不確実性が増し、複雑化する今日の社会でレジリエンスを効果的に構築することは、特に指導的立場にある者にとって極めて重要だと考えられます。本稿では、レジリエンスの構築に関心を持つリーダーに向けて、以下のような洞察について解説します。

  • レジリエンスとバーンアウト(燃え尽き症候群)について現状の理解を概説します。
    この概説は、リーダーシップ開発に関する数十年にわたる研究から得られたものです。

  • リーダーのレジリエンスを育成するための新しい統合的フレームワークを「CORE(Comprehensive Resilience;包括的レジリエンス)フレームワーク」と呼びます。
    このフレームワークは、4つの領域(身体的、精神的、感情的、社会的)に焦点を当て、変化や混乱に対する多様な反応を学ぶことで、レジリエンスについて自己全体としてアプローチするものです。

  • COREフレームワークの中で、レジリエンスを高めるための8つの要素は、身体活動、睡眠、マインドフルネス、認知的再評価、味わうこと、感謝の気持ち、社会的つながり、社会的接触です。
    これらの要素は、特にリーダーにおいて有用であるという経験的証拠があり、かつ、そのシンプルさゆえ日常生活に組み込みやすいことが選ばれた理由にあります。各要素の詳細には、これらを日常生活で取り入れる際のヒントも示しています。

  • COREフレームワークの実用的かつ将来に向けた応用について検討します。

Originally published by the Center for Creative Leadership in “Building Leadership Resilience: The CORE Framework”
http://cclinnovation.org/wp-content/uploads/2020/12/researchinsights_1220_rev1.pdf

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