製品Q&A

適正使用ガイド Q&A

 

 

Q オフェブを飲み忘れた場合はどうしたらよいですか?

A 飲み忘れた場合は、その回の分は服用せず、次回の服用時に 1 回分を服用するようにしてください。
2回分をまとめて1度に服用しないでください。

 

 

Q 過量投与した場合はどのように対処したらよいですか?

A オフェブの過量投与に対する特定の解毒剤や治療法はありません。過量投与が認められた場合には、治療を中断し、必要に応じて適切な処置を行ってください。

〈参考〉
単回投与では癌患者を対象とした第Ⅰ相試験で 450mg が投与されました。これに加えて、癌患者の臨床試験で 1 回 600mg を 1 日 2 回投与で 8 日間まで投与した 2 例の報告があります。本剤の副作用として知られている肝酵素上昇と消化器系症状がみられ、その後、回復しました。

IPF)患者を対象とした第Ⅲ相試験(INPULSIS-1 試験および INPULSIS-2 試験)では 1 例の患者で 1 日量として 600mg が 21 日間投与されました。非重篤な有害事象(鼻咽頭炎)が報告され、過量投与中に回復し、他の有害事象は報告されませんでした。
 
市販後の使用経験において、数名に偶発的な過量投与(2 カプセルを1 回で常用、又は誤って追加用量を服用)がみられ、主に非重篤な有害事象が報告されましたが、IPF 患者で確立されたオフェブの安全性プロファイルと一致するものでした。

SSc-ILD患者を対象とした第Ⅲ相試験(SENSCIS 試験)では過量投与の報告はありませんでした。

 

 

Q オフェブを保存する上で注意する必要はありますか?

A 本剤は、25℃未満で保存してください。また吸湿性があることから、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導してください。 

 

 

Q PTPシートから取り出し、他剤と一包化(分包化)することはできますか?

A 本剤は吸湿性があることから、PTP シートから取り出して処方することは推奨されません。

本剤を無包装で保管した場合、水分の増加とそれにより生じるカプセル殻の変色が 100mgカプセルの保存中に認められています(25℃/湿度75%の保存条件下で1ヵ月超の保存)。そのため、本剤を服用する際は、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導してください。

 

 

Q 下痢に関して、患者に指導すべきポイントはありますか?

A 本剤の投与前に、患者に下剤、便秘剤、下痢の原因となる薬剤やサプリメントなど、併用薬をご確認ください。

本剤の投与により下痢が発現した場合、又は下痢が継続する場合は、医療機関を受診するように指導してください。

下記のような点を注意するように、食事の指導を行ってください1〜3)
•    一度にたくさん食べたり、過食を避ける。少量に分け、頻回に食べる。
•    下痢によって失われた水分を補給する。室温に戻してゆっくり飲む。
•    下記の食べ物、飲み物の摂取を避ける。
揚げ物などの脂っこい物、刺激の強い物、高繊維食品(生野菜、果物、全粒穀類、豆、ナッツなど)、甘い物、カフェインを多く含む物、アルコール、炭酸飲料、牛乳、乳製品など。

 

 

Q 悪心・嘔吐に関して、患者に指導すべきポイントはありますか?

A 本剤の投与により悪心・嘔吐が発現した場合、または悪心・嘔吐が継続する場合は、医療機関を受診するように指導してください。

下記のような点を注意するように、食事や生活の指導を行ってください1, 4)
•    一度にたくさん食べたり、過食を避ける。少量に分け、頻回に食べる。
•    あっさりとした冷たい物(リンゴジュースなど)を飲む。
•    水分を取るときは、食事の前後少なくとも1時間あける。
•    ゆっくりと飲食し、消化しやすいように、よく噛む。
•    熱い物は冷ましてからのほうがにおいが気にならない。
•    氷などをなめる。
•    食後は椅子などに腰かけて安静にする(食後2時間は横にならない)。
•    揚げ物などの脂っこい物、刺激の強い食べ物、飲み物などの摂取や強いにおいのある物(香辛料、たばこ、香水など)を避ける。
•    しめつけの少ない洋服を着る。
•    吐気を催したときは、深呼吸する。

 

 

Q 食欲減退や体重減少に関して、患者に指導すべきポイントはありますか?

A 本剤の投与により食欲減退や体重減少が発現した場合、または食欲減退や体重減少が継続する場合は、医療機関を受診するように指導してください。

下記のような点を注意するように、食事や生活の指導を行ってください。
•    食べたいと思ったときにすぐに食べられる物を用意しておく。
•    少量の食事を小さな食器に盛る。
•    患者の好む物を用意する。
•    消化がよく、栄養価の高い食品を選ぶ。
•    食事を楽しめる雰囲気を作る。
•    体重を定期的に測定し、体重減少に注意する。
•    食事だけでなく、水分もあまり取れなくなった場合には、医師に相談する。
•    栄養士による栄養指導を参考にする。
 

参考食欲減退や体重減少への対処法
INPULSIS試験(投与52週まで)のオフェブ群において、本剤の副作用として、食欲減退が8.5%(54例/638例)、体重減少が5.6%(36例/638例)に認められました。SENSCIS 試験(投与52 週まで)のオフェブ群では、本剤の副作用として、食欲減退が6.3%(18 例/288 例)、体重減少が6.9%(20 例/288 例)に認められました。またINBUILD 試験(投与52 週まで)のオフェブ群では、本剤の副作用として食欲減退が11.1%(37 例/332 例)、体重減少が9.3%(31 例/332 例)に認められました。
食欲減退は、下痢、悪心・嘔吐などの消化器症状の副作用に伴って起こることも多く、精神的な原因によることもあります。
食欲減退を遷延化させないために、消化器症状などがある場合は早期から対症療法を行ってください。また、食事の工夫が重要ですので、患者だけでなくご家族への指導をお願いします。食べやすい食事を用意したり、気分のよいときに食べることができるように、いつでも食べられる用意をしておくなどの工夫が重要になります。

体重減少は、下痢、悪心・嘔吐などの消化器症状や食欲減退などの副作用に伴って起こることも多く、また疾患の進行などによって起こる場合もあります。体重を定期的に測定し、体重減少に注意してください。

1)「When treating patients with OFEV® Manage side effects if they arise」Boehringer Ingelheim International GmbH
2)Guy's and St Thomas' NHS Foundation Trust, Diarrhoea
http://www.guysandstthomas.nhs.uk/resources/patient-information/nutrition-and-dietetics/diarrhoea.pdf
3)Nutritionist Resource, Diarrhoea
http://www.nutritionist-resource.org.uk/articles/diarrhoea.html
4)Guy's and St Thomas' NHS Foundation Trust, Nausea and vomiting
http://www.guysandstthomas.nhs.uk/resources/patient-information/nutrition-and-dietetics/nausea-and-vomiting.pdf

Q オフェブ投与開始前の注意事項は?

A 肝機能障害のある患者

•    本剤の投与開始前に必ず肝機能検査(AST、ALT、ビリルビン等)を行い、肝機能障害の有無を確認してください。
•    中等度および高度の肝機能障害(Child-Pugh B、C)のある患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、本剤の使用は避けてください。
•    投与された場合は、血中濃度が過度に上昇し、重篤な副作用が発現する可能性があります。

 

肝障害(Child-Pugh A、B)を有する被験者を対象とした海外第Ⅰ相試験において、本剤100mgを単回投与した結果、健康被験者と比較して軽度肝障害(Child-Pugh A)のある被験者ではCmaxおよびAUCが2.2倍、中等度肝障害(Child-Pugh B)のある被験者ではCmaxが7.6倍、AUCが8.7倍となり、特に中等度肝障害のある場合にニンテダニブの曝露量が上昇することが示されました。

このため、高度(Child-Pugh C)の肝機能障害のある患者でもニンテダニブの曝露量が上昇する可能性があります。

また、中等度(Child-Pugh B)および高度(Child-Pugh C)の肝機能障害のある患者では本剤の有効性および安全性は検討されていません。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、本剤の使用は避けてください。

AST:aspartate aminotransferase(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT:alanine aminotransferase(アラニンアミノトランスフェラーゼ)

「重要な基本的注意」、「特定の背景を有する患者に関する注意」については製品添付文書をご確認ください。
 

参考 Child-Pugh分類

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【血栓塞栓症】についての注意点は?対処法は?

A 血栓塞栓事象があらわれることがあります。

出血に至った重篤な症例も報告されているため、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行ってください。

 

■対処法


異常が認められた場合は、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【消化管穿孔】についての注意点は?対処法は?

A 消化管穿孔があらわれることがあります。

•    腹部の外科的処置の既往がある患者には十分に注意してください。
•    胃腸出血/潰瘍の既往がある患者には十分に注意してください。

 

■対処法


本剤投与中は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行ってください。
消化管穿孔が認められた患者には、再投与しないでください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【創傷治癒遅延】についての注意点は?対処法は?

A 創傷治癒を遅らせる可能性があります。

•    手術時は本剤の投与を中断してください。
•    手術後に本剤による治療を開始するとき、または中断後に再開するときは、創傷治癒の適切な診断に基づき判断してください。再開後は患者の状態を十分に観察してください。

 

■対処法


異常が認められた場合は、本剤の投与を中断し、適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【出血】についての注意点は?対処法は?

A 出血リスクを助長する可能性があります。

•    「出血性素因がある」、「抗凝固剤治療を行っている」などの出血リスクを必ずご確認いただき、投与の可否を慎重に検討してください。
•    出血が認められた場合は、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
•    胃腸出血/潰瘍の既往がある患者には十分に注意してください。

 

■対処法


出血が認められた場合は、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【間質性肺炎】についての注意点は?対処法は?

A 

•    本剤の癌を対象とした臨床試験で、間質性肺炎が認められています。SENSCIS試験においては、原疾患の悪化である間質性肺疾患(本剤と因果関係が否定できない)が報告されています。また、INBUILD 試験において、間質性肺疾患と記録された有害事象には、間質性肺疾患の異常な悪化又は(急性の)増悪が含まれています。
•    本剤の使用中にみられるIPF、SSc-ILD及びPF-ILDの悪化や進行と、薬剤性間質性肺疾患を判別することは困難であることから、本剤の投与中は患者の状態を注意深く観察してください。
•    「息切れ、空咳の増強」、「発熱」などの症状があらわれた場合は、医療機関を受診するよう患者に指導してください。

 

■対処法


胸部画像検査や呼吸機能検査で急激な悪化等の薬剤性間質性肺炎の徴候がみられる場合は、本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【顎骨壊死】についての注意点は?対処法は?

A 

•    VEGFR阻害剤において、顎骨やその他の骨壊死との関連性が報告されています。
•    本剤はVEGFR阻害剤であることから、投与中は患者の状態に十分注意してください。


VEGFR:vascular endothelial growth factor receptor(血管内皮増殖因子受容体)

 

■対処法


異常がみられた場合は、本剤の投与を中断し、適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【重篤な皮膚障害】についての注意点は?対処法は?

A 

•    VEGFR阻害作用を有する一部の薬剤では、癌患者を対象とした臨床試験において重篤な皮膚および皮下組織障害の発現が認められています。
•    本剤はVEGFR阻害剤であることから、投与中は患者の状態に十分注意してください。


VEGFR:vascular endothelial growth factor receptor(血管内皮増殖因子受容体)

 

■対処法


異常がみられた場合は、本剤の投与を中断し、適切な処置を行ってください。

 

 

Q オフェブの作用機序は?

A 

オフェブは、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)α、β及び線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)1、2、3及び血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)の各受容体においてアデノシン5’ - 三リン酸(ATP)結合ポケットを占拠する低分子チロシンキナーゼ阻害剤です。

 

 

Q オフェブの注意すべき副作用【血小板減少】についての注意点は?対処法は?

A 血小板減少があらわれることがあります。

•    必ず血栓および心血管系リスクをご確認いただき、リスクの高い患者には、投与の可否を慎重に検討してください。
•    本剤を使用する際は慎重に投与し、投与中は観察を十分に行ってください。
•    血栓塞栓症の徴候がみられる場合は本剤による治療の中断を検討してください。

 

■対処法


血栓塞栓症の徴候がみられる場合は本剤による治療の中断を検討してください。

 

製品に関するお問い合わせ

上記のQ&Aはお役に立ちましたでしょうか。
更なるお問合せがございましたら、専任薬剤師が こちら(DIセンター)にて承ります。
 

 

臨床研究助成プログラム

ベーリンガーインゲルハイムは、医療関係者の皆さまからヘルスケアに関連する研究等の提案を受け付けています。

詳しくはこちら