ミカルディスファミリー 適正使用ガイド Q&A

サイトへ公開: 2021年01月07日 (木)

ミカトリオ® 適正使用ガイド Q&A

Q:

ー包化はできますか?

A:

一包化について推奨はしておりませんが、一包化される場合は下記の無包装状態での安定性データを参考に高温多湿は避けていただくようお願いいたします(特に湿度に注意してください)。

【安定性(無包装状態):フィルムコート錠】

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 分解物が生成したが、規格内であった。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 分解物の生成、アムロジピン及びヒドロクロロチアジド定量値の低下、両薬の溶出率の低下、軟化が認められた。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 分解物が生成したが、規格内であった。
キセノンランプ

1.3×106

ルクス・h、600W・h/m2

分解物が生成したが、規格内であった。

Q:

食事の影響は受けますか?

A:

本剤の電子添文の用法用量に食事に関する制限の記載はございません。
ただし、電子添文の適用上の注意には、「本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること。[本剤の成分であるテルミサルタンの薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており、副作用が発現するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]」との記載がございます。

なお、本剤の電子添文の薬物動態の項には下記のように記載されております。

日本人健康成人男性36例に本剤を食後に投与したとき、テルミサルタンのCmax及びAUC0-tzは空腹時と比較してそれぞれ69.8%及び36.3%、並びにヒドロクロロチアジドのCmaxが20.3%低下することが示された。ヒドロクロロチアジドのAUC0-tz並びにアムロジピンのCmax及びAUC0-tzには食事の影響は認められなかった。*

*関哲郎:社内資料 生物学的同等性及び食事の影響試験

ご参考までに、海外で行われたテルミサルタンの降圧効果に及ぼす食事の影響を、軽症・中等症本態性高血圧症患者287例において1日1回4週間投与により検討した結果、食前投与と食後投与で有意差は認められませんでした。また、同試験においては、食事の有無により、有害事象の発現に大きな影響は認められませんでした。

Q:

飲み忘れた時はどうすれば良いでしょうか?

A:

飲み忘れた場合は1回分をとばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。絶対に2回分を一度に飲まないようにしてください。

Q:

透析患者に投与することはできますか?

A:

透析患者に対しては、本剤の効果が期待できないため、禁忌に設定されております。

Q:

腎機能低下患者に投与することはできますか?

A:

電子添文で下記の患者は禁忌・慎重投与に設定されております。

<禁忌>
・無尿の患者又は血液透析中の患者、
・急性腎障害の患者
<慎重投与>
・両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者、
・腎障害のある患者

血清クレアチニン値が2.0mg/dL を超える腎機能障害患者、両側性腎動脈狭窄のある患者、片腎で腎動脈狭窄のある患者、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
また、腎機能障害患者では、血清クレアチニン値上昇及び血清尿酸値上昇のおそれがあるので、これらの値を定期的にモニタリングし、観察を十分に行ってください。
なお、腎機能障害等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。

その他、腎機能障害のある患者における併用注意の薬剤として、カリウム保持性利尿剤、非ステロイド性抗炎症薬、アリスキレンフマル酸塩などが記載されております。
詳細は電子添文をご参照ください。

Q:

肝機能低下患者に投与することはできますか?

A:

肝障害のある患者は禁忌に設定されております。
ミカルディス錠、ミカムロ配合錠、およびミコンビ配合錠の電子添文において、肝障害のある患者は「テルミサルタン40mgを超えて投与しないこと」が明記されています。ミカトリオ配合錠においては、MIC80mgを含有する製剤のみの発売であるため、電子添文の記載事項が整理され、禁忌として「肝障害のある患者」が記載されました。

ミカルディス® 適正使用ガイド Q&A

Q:

一包化はできますか?

A:

一包化について推奨はしておりませんが、一包化される場合は下記の無包装状態での安定性データを参考に高温多湿は避けていただくようお願いいたします(特に湿度に注意してください)。

【安定性(無包装状態):フィルムコート錠】

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 変化なし。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 吸湿し、潮解した。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 性状がわずかに黄変した。
25℃、
60%R.H.
(暗所)
1カ月 性状がわずかに黄変した。
キセノンランプ
照射下

1.2×106ルクス・h

性状がわずかに黄変した。

<80mg錠(フィルムコート錠)>

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 変化及び変動は認められなかった。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 吸湿により著しく軟化した。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 変化及び変動は認められなかった。
キセノンランプ
(約25℃)

1.2×106ルクス・h注)

性状がわずかに黄変した。

注) 照度約3×104lx(近紫外放射エネルギー約200W/m2)の光を、約40時間照射した。
【参考資料】
・インタビューフォーム(苛酷試験)
・社内資料

Q:

食事の影響は受けますか?

A:

本剤の電子添文の用法用量に食事に関する制限の記載はございません。

ただし、電子添文の適用上の注意には、「本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること。[本剤の薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており、副作用が発現するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]」との記載がございます。

なお、電子添文の薬物動態の項には下記のように記載されております。

健康成人男子20例に、テルミサルタン40㎎を単回経口投与したとき、空腹時投与に比べ食後投与でtmaxが遅延(空腹時:1.8±0.9時間、食後:5.3±1.4時間)し、Cmaxが57%、AUCが32%低下した。*

*入江 伸ほか:薬理と治療 30(Suppl.1):S201,2002

ご参考までに、海外で行われた本剤の降圧効果に及ぼす食事の影響を、軽症・中等症本態性高血圧症患者287例において1日1回4週間投与により検討した結果、食前投与と食後投与で有意差は認められませんでした。また、同試験においては、食事の有無により、有害事象の発現に大きな影響は認められませんでした。

Q:

飲み忘れた時はどうすれば良いでしょうか?

A:

食前に服用している場合は、気がついた時点でできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合には、1回分をとばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。
食後に服用している場合は、気がついたときに軽食をとり、その後に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲まないようにしてください。

Q:

透析患者に投与することはできますか?

A:

電子添文において、重篤な腎障害のある患者(血清クレアチニン値3.0㎎/dL以上)は慎重投与に設定されているため、透析患者には慎重に投与してください。

なお、電子添文の重要な基本的注意の項目には、下記の記載がございます。

① 急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。
② 増量する場合は徐々に行うこと。
その他詳細は電子添文をご確認ください

Q:

腎機能低下患者に投与することはできますか?

A:

電子添文において、重篤な腎障害のある患者(血清クレアチニン値3.0㎎/dL以上)、および両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者は慎重投与に設定されています。

また、電子添文の重要な基本的注意の項目には、「両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者」、「eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用」には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること、また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意することが記載されております。

その他、腎機能障害のある患者における併用注意の薬剤として、カリウム保持性利尿剤、非ステロイド性抗炎症薬、アリスキレンフマル酸塩などが記載されております。
詳細は電子添文をご確認ください。

なお、正常腎機能の高血圧患者と、腎機能障害を伴う高血圧患者のCmax及びAUCを比較した試験において、両群に差は認められませんでした。*

*荻原俊男ほか:薬理と治療 30(Suppl.1):S183,2002

Q:

肝機能低下患者に投与することはできますか?

A:

胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者は禁忌に設定されています。
また、肝障害のある患者に対する使用は慎重投与として注意喚起しております。
さらに、用法・用量に関連する使用上の注意には、肝障害のある患者に投与する場合、最大投与量は1日1回40㎎とすることが記載されております。

<電子添文薬物動態の項目記載事項>

5.肝障害患者への投与

肝障害男性患者12例(Child-Pugh分類A(軽症):8例、B(中等症):4例)にテルミサルタン20㎎及び120㎎注)を経口投与したとき、健康成人に比較しCmaxは4.5倍及び3倍高く、AUCは2.5倍及び2.7倍高かった。*

注)肝障害のある患者に投与する場合の最大投与量は1日40㎎である。
*Schöndorfer G et al:社内資料 肝機能障害患者での薬物動態試験

ミカムロ® 適正使用ガイド Q&A

Q:

一包化はできますか?

A:

一包化について推奨はしておりませんが、一包化される場合は下記の無包装状態での安定性データを参考に高温多湿は避けていただくようお願いいたします(特に湿度に注意してください)。

【安定性(無包装状態)】
<ミカムロ配合錠AP(フィルムコート錠)>

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 変化および変動は認められなかった。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 アムロジピン定量値の低下、両薬の溶出率の低下、軟化が認められた。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 アムロジピン溶出率の低下、硬度の低下が認められたが、規格内であった。
キセノンランプ
(約25℃)

1.2×106ルクス・h

変化および変動は認められなかった。

注) 照度約3×104lx(近紫外放射エネルギー約200W/m2)の光を、約40時間照射した。

<ミカムロ配合錠BP(フィルムコート錠)>

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 変化及び変動は認められなかった。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 アムロジピン定量値の低下、両薬の溶出率の低下、軟化が認められた。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 変化及び変動は認められなかった。
キセノンランプ

1.3×106ルクス・h,
600W・h/m2

性状がわずかに黄変した。

Q:

食事の影響は受けますか?

A:

本剤の電子添文の用法用量に食事に関する制限の記載はございません。

ただし、電子添文の適用上の注意には、「本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること。[本剤の成分であるテルミサルタンの薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており、副作用が発現するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]」との記載がございます。

また、電子添文の薬物動態の項には下記のように記載されております。

日本人健康成人男子32例(各用量16例)に、テルミサルタン/アムロジピン40mg/5mg配合剤及びテルミサルタン/アムロジピン80mg/5mg配合剤を単回経口投与したとき、テルミサルタンは食後投与で空腹時投与に比べtmaxの中央値が遅延(食後:4.00及び3.00時間、空腹時:1.50及び1.00時間)し、Cmax及びAUCはそれぞれ63~71%及び32~37%低下した。一方、アムロジピンのCmax、AUC及びtmaxは空腹時投与と食後投与時とで類似しており、食事の影響は受けなかった。*

*茶珍元彦ほか:社内資料 食事の影響試験

ご参考までに、海外で行われたテルミサルタンの降圧効果に及ぼす食事の影響を、軽症・中等症本態性高血圧症患者287例において1日1回4週間投与により検討した結果、食前投与と食後投与で有意差は認められませんでした。また、同試験においては、食事の有無により、有害事象の発現に大きな影響は認められませんでした。

Q:

飲み忘れた時はどうすれば良いでしょうか?

A:

食前に服用している場合は、気がついた時点でできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合には、1回分をとばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。
食後に服用している場合は、気がついたときに軽食をとり、その後に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲まないようにしてください。

Q:

透析患者に投与することはできますか?

A:

電子添文において、重篤な腎障害のある患者(血清クレアチニン値3.0㎎/dL以上)は慎重投与に設定されているため、透析患者には慎重に投与してください。電子添文の重要な基本的注意の項目には、急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察することが記載されております。
また、インタビューフォームには下記の記載がございます。

アムロジピンおよびテルミサルタンは透析されないので高度の腎機能障害患者および血液透析患者には慎重に投与する。

Q:

腎機能低下患者に投与することはできますか?

A:

電子添文において、両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者、重篤な腎障害のある患者(血清クレアチニン値3.0㎎/dL以上)は慎重投与に設定されています。

また、電子添文の重要な基本的注意の項目には、両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること、また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意することが記載されております。

その他、腎機能障害のある患者における併用注意の薬剤として、カリウム保持性利尿剤、非ステロイド性抗炎症薬、アリスキレンフマル酸塩などが記載されております。
詳細は電子添文をご確認ください。

なお、本剤の成分であるテルミサルタンにおいて、正常腎機能の高血圧患者と、腎機能障害を伴う高血圧患者のCmax及びAUCを比較した試験において、両群に差は認められませんでした。*

*荻原俊男ほか:薬理と治療 30(Suppl.1):S183,2002

Q:

肝機能低下患者に投与することはできますか?

A:

胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者は禁忌に設定されています。
また、肝障害のある患者に対する使用は慎重投与として注意喚起しております。さらに、用法・用量に関連する使用上の注意には、肝障害のある患者に投与する場合、テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mgを超えて投与しないことが記載されております。

<電子添文薬物動態の項目記載事項>

4.肝障害患者への投与

テルミサルタンとして、以下の報告がある。
外国人肝障害患者男子12例(Child-Pugh分類A(軽症):8例、B(中等症):4例)にテルミサルタン20mg及び120mg注)を経口投与したとき、健康成人に比較しCmaxは4.5倍及び3倍高く、AUCは2.5倍及び2.7倍高かった。*

注) 肝障害のある患者に投与する場合の最大投与量は1日40mgである。
*Schöndorfer G et al:社内資料 肝機能障害患者での薬物動態試験

アムロジピンベシル酸塩として、以下の報告がある。
肝硬変患者(Child分類A,B)5例にアムロジピンとして2.5mgを単回投与した場合、健康成人に比べ、投与72時間後の血中濃度が有意に上昇し、t1/2、AUCはやや高値を示したが有意差は認められなかった。

ミコンビ® 適正使用ガイド Q&A

Q:

一包化はできますか?

A:

一包化について推奨はしておりませんが、一包化される場合は下記の無包装状態での安定性データを参考に高温多湿は避けていただくようお願いいたします(特に湿度に注意してください)。

【安定性(無包装状態)】
<ミコンビ配合錠AP(素錠)、ミコンビ配合錠BP(素錠)

保存条件 保存期間 結果



温度 50℃
(暗所)
1カ月 分解物が生成したが、規格内であった。
湿度 25℃、
93%R.H.
(暗所)
1カ月 吸湿し、軟化した。
25℃、
75%R.H.
(暗所)
1カ月 分解物が生成したが、規格内であった。
キセノンランプ
照射下
(約25℃)

1.2×106ルクス・h注)

分解物が生成したが、規格内であった。

注) 照度約3×104ルクスの光を、約40時間照射

Q:

食事の影響は受けますか?

A:

本剤の電子添文の用法用量に食事に関する制限の記載はございません。

ただし、電子添文の適用上の注意には、「本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること。[本剤の薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されており、副作用が発現するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]」との記載がございます。

なお、本剤の電子添文の薬物動態の項には下記のように記載されております。

日本人健康成人男子32例(各用量16例)に、本剤(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mg及びテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド80mg/12.5mg)を単回経口投与したとき、テルミサルタンは食後投与で空腹時投与に比べtmaxの中央値が遅延(食後:3.00及び2.50時間、空腹時:1.25及び1.50時間)し、Cmax及びAUC0-tzはそれぞれ62%及び29~33%低下した。一方、ヒドロクロロチアジドのtmaxの中央値(食後:2.00及び2.50時間、空腹時:2.25及び2.00時間)は類似していた。食後投与時のCmax及びAUC0-tzも、空腹時に比べてそれぞれ13~15%及び13%低下する程度であった。*

*黒木大介ほか:社内資料 食事の影響試験

ご参考までに、海外で行われたテルミサルタンの降圧効果に及ぼす食事の影響を、軽症・中等症本態性高血圧症患者287例において1日1回4週間投与により検討した結果、食前投与と食後投与で有意差は認められませんでした。また、同試験においては、食事の有無により、有害事象の発現に大きな影響は認められませんでした。

Q:

飲み忘れた時はどうすれば良いでしょうか?

A:

食前に服用している場合は、気がついた時点でできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合には、1回分をとばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。
食後に服用している場合は、気がついたときに軽食をとり、その後に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲まないようにしてください。

Q:

透析患者に投与することはできますか?

A:

透析患者に対しては、本剤の効果が期待できないため、禁忌に設定されております。

Q:

腎機能低下患者に投与することはできますか?

A:

電子添文で下記は禁忌・慎重投与に設定されております。

<禁忌>
・無尿の患者
・血液透析中の患者
・急性腎不全の患者
<慎重投与>
・血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害患者、
・両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者、
・eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用

血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害患者においては、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用をさけてください。
また、腎機能障害患者では、血清クレアチニン値上昇及び血清尿酸値上昇のおそれがあるので、これらの値を定期的にモニタリングし、観察を十分に行ってください。
なお、腎機能障害等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。

その他、腎機能障害のある患者における併用注意の薬剤として、カリウム保持性利尿剤、非ステロイド性抗炎症薬、アリスキレンフマル酸塩などが記載されております。
詳細は電子添文をご確認ください。

Q:

肝機能低下患者に投与することはできますか?

A:

胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者は禁忌に設定されています。また、肝障害・肝疾患のある患者に対する使用は慎重投与として注意喚起しております。
さらに、用法・用量に関連する使用上の注意には、肝障害のある患者に投与する場合、テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして40mg/12.5mgを超えて投与しないことが記載されております。

<電子添文薬物動態の項目記載事項>

4.肝障害患者への投与

テルミサルタンとして、以下の報告がある。
外国人肝障害男性患者12例(Child-Pugh分類A(軽症):8例、B(中等症):4例)にテルミサルタン20mg及び120mg注)を経口投与したとき、健康成人に比較しCmaxは4.5倍及び3倍高く、AUCは2.5倍及び2.7倍高かった。*

注) 肝障害のある患者に投与する場合の最大投与量は1日40mgである。
*Schöndorfer G et al:社内資料 肝機能障害患者での薬物動態試験

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