ILD-GAP計算ツール

サイトへ公開: 2021年12月10日 (金)

ILD-GAP計算ツール

本ツールは、肺線維症や間質性肺疾患の患者さんの性別(gender)、年齢(age) 、呼吸機能(lung physiology;%FVC又は%VC、及び%DLco)からGAPスコアを算出するツールです。GAPスコアは、IPF患者及びその他のILD患者において、生命予後と相関することが報告されています1-3)

患者さん別に、まず「疾患」を選択した後、「性別」、「年齢」、「%FVC/%VC」、「%DLco」の各項目をチェックし、最後に「計算する」ボタンを押してください。GAPスコアが算出されます。
オフェブを処方される患者さんに、疾患や治療について説明する際の参考として、ご活用ください。

%FVC:正常予測値に対する努力肺活量、%VC:正常予測値に対する肺活量、%DLco:正常予測値に対する一酸化炭素肺拡散能

1)Ley B. et al.: Ann Intern Med 2012; 156(10): 684-691.
2)Nishikiori H. et al.: Respir Investig 2020; 58(5): 395-402.
3)Ryerson CJ. et al.: Chest 2014; 145(4): 723-728.

ILD-GAPスコアシート

ダウンロードはこちら

ILD-GAPスコアシート(PDF)

ご利用の前に必ずお読みください

本ツールは、特発性肺線維症(IPF)、慢性過敏性肺炎(CHP)、膠原病に伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)、特発性非特異性間質性肺炎(iNSIP)、分類不能型間質性肺疾患の患者さんを対象として、GAPスコアを算出するツールです。

  • IPFを選択した場合、日本人集団を対象に検討された計算モデル4)に基づき結果が表示されます。
    1. 結果は、特定の患者集団を対象に行われた臨床研究に基づいており、全ての患者さんに適用できるとは限りません。
    2. 治療が当モデルに与える影響については明らかになっていません。
    3. IPF患者さんの%VCが計算に必要です。
  • IPF以外の疾患を選択した場合、米国人集団を対象に検討された計算モデル5)に基づき結果が表示されます。
    1. 結果は、特定の患者集団を対象に行われた臨床研究に基づいており、全ての患者さんに適用できるとは限りません。
    2. 治療が当モデルに与える影響については明らかになっていません。
    3. 患者さんの%FVCが計算に必要です。

4)Nishikiori H. et al.: Respir Investig 2020; 58(5): 395-402.​
5)Ryerson CJ. et al.: Chest 2014; 145(4): 723-728.​

ILD-GAP計算

疾患を選択してください

性別

年齢

%VC(IPF)/%FVC(IPF以外)

%DLco 呼吸器症状や肺機能の低下によりDLcoを測定できない場合は「測定不能」を選択ください。3)

監修:札幌医科大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学講座 教授 千葉 弘文 先生

計算に必要な項目が選択されていません。必要な項目をすべて選択してから、再度「計算する」ボタンを押してください。

結果

 
   

%VC(IPF)/%FVC(IPF以外):

%DLco:

   
 
 
折りたたむ / 開く
 : 
 : 
 : 

方法:

日本人IPF患者326例を対象として、性別、年齢、呼吸機能(%VC及び%DLco)及び観察期間での死亡を解析し、2012年にLeyらの報告したGAPモデルをもとに、各予測因子の点数及び各ステージの死亡率を検討した。

※表示されている結果は日本人IPF患者を対象に行われた臨床研究に基づき、以下の限界を含みます。
2012年に報告されたLeyらのGAPモデルで用いられている%FVCに代わり、%VCが用いられました。どちらのパラメータがより正確にIPFの予後を予測するかについてのエビデンスはありません

Nishikiori H. et al.: Respir Investig 2020; 58(5): 395-402.

方法:

IPF患者307例、CHP患者206例、CTD-ILD患者281例、iNSIP患者45例、分類不能型ILD患者173例を対象として、性別、年齢、呼吸機能(%FVC及び%DLco)及び観察期間での死亡を解析し、2012年にLeyらの報告したGAPモデルをもとに、各疾患・予測因子の点数及び各死亡率を検討した。

※表示されている結果は米国の慢性ILD患者を対象に行われた臨床研究に基づき、以下の限界を含みます。
患者さんが受けた可能性のある薬物治療がGAPモデルに与える影響については明らかになっていません。
本臨床研究はILD専門病院でリクルートした患者さんを対象としているため、患者背景、治療及び転帰は、全てのILD患者さんを代表していない可能性があります。

Ryerson CJ. et al.: Chest 2014; 145(4): 723-728.

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