製品Q&A プリズバインド投与後の抗凝固療法再開の注意点は?

サイトへ公開: 2020年10月09日 (金)

Q:

プリズバインド投与後の抗凝固療法再開の注意点について教えてください。

A:

ダビガトランの抗凝固作用を中和することにより血栓症のリスクが増加するため、止血後は、速やかに適切な抗凝固療法の再開を考慮してください。
なお、ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(製品名:プラザキサ)の投与は本剤の投与から24時間後に再開可能であり、他の抗凝固剤の投与は本剤投与後いつでも再開可能です。
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(製品名:プラザキサ)の再開については、以下の警告・禁忌ならびにプラザキサ電子添文の使用上の注意等をご参照ください。
また、その他の抗凝固剤の再開にあたっては、各薬剤の最新の電子添文をご参照ください。

1.警告


本剤の投与により消化管出血等の出血による死亡例が認められている。本剤の使用にあたっては、出血の危険性を考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。
本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されていないため、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察すること。これらの徴候が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
[2.3-2.5、7.2、8.1-8.4、8.8-8.10、8.12、9.1.1、9.1.2、13.1、13.2参照]

2.禁忌(次の患者には投与しないこと)


2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 透析患者を含む高度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者 [8.2、9.1.2、9.2.1、16.6.1参照]
2.3 出血症状のある患者、出血性素因のある患者及び止血障害のある患者[出血を助長するおそれがある。][1.、8.1、9.1.2参照]
2.4 臨床的に問題となる出血リスクのある器質的病変(6ヶ月以内の出血性脳卒中を含む)の患者[1.、9.1.2参照]
2.5 脊椎・硬膜外カテーテルを留置している患者及び抜去後1時間以内の患者[外傷性や頻回の穿刺や術後の硬膜外カテーテルの留置によって脊髄血腫や硬膜外血腫の危険性が増大する。][1.、9.1.2参照]
2.6 イトラコナゾール(経口剤)を投与中の患者[9.1.2、10.1参照]

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