アルブミン尿を伴わず進行する腎疾患とは…?

サイトへ公開: 2020年10月12日 (月)

監修:日本大学医学部 内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野
主任教授 阿部 雅紀先生

・糖尿病のある方に対するアルブミン尿測定は腎イベント予測において意義があり、ガイドラインでも推奨されています1)

・糖尿病性腎臓病(DKD)には、典型的な糖尿病性腎症のほかに、顕性アルブミン尿を伴わないままGFR低下が進む非典型例があります1)

腎硬化症群および糖尿病性腎症群の初回受診時(RRT開始前)から最終データ収集までのeGFR、UACRの全プロット2)

*eGFRおよびUACRは同時に測定されている。

 

UACR図

対象・方法:
初診時にeGFR≧45mL/min/1.73m²であり、2011年1月から2013年12月の間に腎代替療法(RRT)を開始した糖尿病性腎症患者50例および腎硬化症患者50例に対し、診療記録からeGFRおよび尿中アルブミン/クレアチニン比を収集した。収集したすべての値はKDIGO2012診療ガイドラインのヒートマップ上にプロットを行った。

1)日本腎臓学会 . エビデンスに基づく CKD診療ガイドライン 2018. 2018, p.104-106
2)Abe M, et al. J Diabetes Res. 2016;2016:5374746. doi: 10.1155/2016/5374746. Epub 2015 Dec 29.

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